わにBLOG 日本におけるオルソケラトロジー第一人者である三井メディカルクリニック院長三井石根によるブログ


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オルソケラトロジー


香港のLeeちゃん来日オサート試す

香港の美人女医Dr. Mayが日本に来て、三井メディカルクリニックでオサートを始めることになったとお伝えしました。今日は、彼女が香港での友人とその娘さんを連れて来院されました。

LEE.jpg


Dr. Mayは香港セレブなので、香港に競走馬を持つ馬主ですが、その馬主仲間のお子様が視力の問題で困っていると、以前から伺っていました。今日は友人であるお母様とそのお子様Lee(女の子)を伴って、オサートのテストレンズを試しに香港からやってきたのです。


 


Leeは眼鏡をかけたお茶目な女の子。ところがその眼鏡は左右でまったくバラバラの眼鏡です。右が近視用(凹レンズ)左が遠視用(凸レンズ)なので、大変アンバランスに見えます。基本的には、彼女の目を眼鏡できれいに矯正するのは困難です。


でも、こんな場合にこそオサートは大きな威力を発揮します。従来のオルソKは近視にしか対応できませんが、オサートは遠視にも対応可能なので、右は近視用オサートレンズで、左は遠視用オサートレンズで治療できるからです。


ところがLeeは大の甘えん坊。お母さんと一緒だとグズッてしまって、目にテストレンズが入りません。ベテラン検査員の悪戦苦闘の末、何とか左にはレンズが入ったのですが、どうしても右目を開けてはくれません。お母さんやDr. Mayが「アイスを買ってあげる」とか「美味しいお昼をご馳走してあげる」となだめすかしても駄目なので、しかたなく左にだけレンズを入れて、しばらく慣れるのを待つことにしました。

当院の患者さんの最少年齢は4歳です。おそらく世界でも4歳でこの治療を行っているところは稀だと思いますが、レンズの素材として最高レベルの酸素透過性レンズを用いているので、普通よりも幾分柔らかめに感じて、小さなお子様でもレンズを入れることができるのではないかと考えています。しかしそれ以上に、当院の検査員はレンズの入れにくい多くの患者様に接してきていて、大変根気強く対応するので、多少難しいお子様でも何とかレンズを入れてくれます。この根気強い対応には頭が下がります。

しかし、クリニックでは彼らベテラン検査員が対応するので何とかレンズを入れますが、実際に治療を開始したら、小さなお子様の場合は通常家ではお母様がレンズを出し入れするので、その熱心さにも頭が下がります。

もっとも、ある程度レンズを入れるのが慣れてくると、逆にレンズを入れなかった時の目に見えにくさを恐れて、夜になるとお子様の方から積極的に「レンズを入れて欲しい」とせがんで来るそうです。あれほど、最初はレンズ入れるのを嫌がっていた子供が、です。子供って、なんとゲンキンなんでしょう。

さて、それではLeeの結果を発表しましょう(もちろん本人とお母様に承諾済みです)。彼女がテストレンズを入れる前の屈折値は右が-2.50の近視左が+2.75の遠視でした。しかも右には1.25の乱視左にも2.25の乱視が加わっています。その時の視力は右が0.1左が0.3。ところが嫌々ながら入れたテストレンズの装用(右は2時間、左は4時間)で、右の屈折値は-1.25に左は+1.25にまで改善していました。乱視は右が1.25から0.75に左は2.25から1.25に、こちらも大きく改善していました。これに伴い、裸眼視力は右が0.1から0.4に左が0.2から0.4、やはり大きく改善しました。当然、本人もお母さんもビックリです。テストレンズでこれだけの結果が出ていて、この治療を拒む理由はありません。詳しい治療内容と今後の治療計画を(英語で)お話しましたが、もちろん、二つ返事で治療開始となりました。これで、Dr. Mayの顔も立てることができます。

Dr. Mayによれれば、彼女の周りには視力で困っている方々がとっても多いとのこと。中にはLASIKの手術後一時的には良かったものの、徐々に近視が戻って困っている人も多いとか。これからも、そのような方々を香港からドンドン紹介したい、と言って下さっています。私がその都度香港に行くことはできませんが、日本に来て下さるのなら大歓迎。およそ患者さんの満足するレベルまでには効果を出すことができると思います。そのように話して、Dr. Mayとの絆がいっそう深まった一日でした。



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